年の神神社

年の神神社の地図

年乃神々社:(宮崎県東臼杵郡美郷町西郷区田代)

年の神神社は、西郷区田代の国道沿いに鎮座するが、そこはまるで公園で、単体で神社と呼べる雰囲気ではない。神社という以上、御神体もあるのであろうが、いくら書物をひっくり返しても、創建年代などもわからない。ただ西郷村史に、昔は御田祭の休憩所であったという記載があるだけである。

本殿横には、県無形文化財の「御田祭」の行われる「中の宮田」が広がり、普段、神輿の鎮座する上円野神社の「上の宮田」へと、ゆるやかな傾斜に棚田が続いている。神社本殿横には、妙な所に鳥居がある。鳥居の間から真向かいに日陰山が見える。山の中腹で何かがピカリと光った。丁度居合わせた人が説明してくれた。あそこが田代神社のある場所で、鏡を置いてあるとのこと。それが反射しているのであろう。昔の伝説にもとづく地域民のユーモアであろうか。

この鳥居は、御田祭の時の神輿の御座所となっているが、田代神社の遥拝殿も兼ねているのに違いない。境内には数本の杉の大木が立っている。国道との境を流れる小川沿いには、モミジなども植えられ、水車が回り、地域住民の憩いの場となっている。しかし橋の欄干、牛馬を繋ぐ所、案内板など全て御田祭一色であった。

浅学菲才

神橋
神社入り口に架かる神橋。奥に本殿。
案内図
御田祭の案内図
小川
神社と国道を分かつ小川。左手に水車。
御田祭
無形民族文化財「御田祭」碑
案内板
本殿横の案内板も「御田祭」なのです。何者だ?この神社。
中の宮田
横の「中の宮田」中央の丘に上円野神社があります。
本殿
年乃神々社本殿
拝殿内部
拝殿内部
牛馬を繋ぐ所
御田祭で牛馬を繋ぐ所です。
鳥居
この鳥居の丁度ど真ん中に田代神社はあります。
神社本殿
神社本殿
年乃神神社の杉
村指定天然記念物「年乃神神社の杉」

行きかた 日向市から国道327号線を諸塚村に向かい、西郷方面に左折すると、すぐ西郷区入り口の砦の門(私思うに西郷区のシンボル)みたいな橋の下を過ぎ、南郷方面に向かうと、町並みを過ぎたあたり、右手の小川の向こうに公園みたいな神社が見えてくる。広い駐車場もあるのですぐわかる。

御田祭いろいろ

御田祭は稲作の祭りでありながら「牛馬」に深い関係をもっていた。昭和の中期までは御田祭会場の神田は遠路早朝から牛馬を引く人々であふれ、近くの人は朝暗いうちに田に入れていた。

この神田(宮田)に入れた牛馬は、その年病気にかからないという伝承があった。田代神社は牛馬守護の霊能も持っていたのである。

「申(さる)」の日に実施されている理由を考えてみると、古来猿は牛馬を守る神の使いとして厩に繋がれたり、猿を描いた護符を貼る信仰があったためだろう。

しかし昭和40年代から急激に普及した農耕機械によって、本村はもちろん近隣町村にも農耕用としての牛馬はほとんど見られなくなった。

西郷村史

関連サイト

botan 田代神社の伝説

山頂に光る物体、不思議な伝説があります……。

botan 御田祭とは

今や有名な田代の御田祭……。

日陰山の田代神社

日陰山の中腹にある田代神社です。

橋の欄干の乗馬画

橋の欄干の乗馬画です。このようなところまで御田祭。

水車

広場の小川沿いにある水車です。

編集後記

田園地帯の真ん中にある美しい神社です。鳥居の枠内に入る日陰山の中腹に、鏡が光っています。そこが田代神社ですが、これは珍しい。伝説の再現が感じられるユーモアたっぷりの演出です。今度登ってみますね。またご紹介します。

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