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薬師信仰

薬師仏は、薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)といわれ、東方にあるという清浄で透明な瑠璃世界の教主。民衆を救うために、十二の誓いを立てたといい、万病を治すと共に心の悩みを消す仏である。第七の誓いに「一切の諸病を除いて心身安楽にして、無上の菩提を得しむ」とあり、左手に薬壷を持ち、右手を肩にあてる姿が普通であることから「薬師」と呼ばれた。左側に、太陽が世界を照らすように、全ての悩みと暗さを取り除く知恵を示す日光菩薩を、右側に月の光が夜を明るくして、全てに愛をそそぐ慈悲を示す月光菩薩。また十二の誓いを示し、教えを守る鬼神の大将・十二神像を配置してある。二人の子を持つ人が「病気で苦しんでいる人を救うために努力したい」といって仏祖の釈迦に誓い、その名を医王と改め、上の子を日照、下の子を月照と呼んだという話もあって、薬師如来のことを大医王仏、医王善逝(ぜんせい)ともいっている。 薬師信仰は、古代中国で広まり、日本に伝来。607年に聖徳太子が創建した法隆寺(奈良市)の薬師如来像は、太子の父の用命天皇の病気全快を願ってつくられ、日本最古の像とされ、奈良市西ノ京の薬師寺の薬師三尊は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気全快を願って鋳造したもので、世界的にすぐれた鋳造物として有名である。 各寺院には薬師像があり、延岡市古川にも古川薬師堂がある。古くは婦人達が薬師堂に集めって夜を明かす「お日待ち」や飲食を楽しむ薬師講も各地で行われていた。健康はもっとも強く望まれることであり、薬師信仰がひろまったのであろう。

民族探訪ふるさと365日(秋山榮雄著)

薬師如来の縁日は毎月の8日と12日、正月の元旦に参ると三千回参拝したことになるといわれ、初薬師の8日の法要参拝にもこのことが通じている。「8日の初薬師だけの参拝では片薬師になる″と12日にも重ねておまいりしていた。

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