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高千穂夜神楽

  高千穂神楽は県北部の山間地域に広範囲に分布する神楽です。神楽とは、天照大神(あまてらすおおみかみ)が怒って天岩戸に隠れられた折に、岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が調子面白く舞ったのが始まりと伝えられます。高千穂地方は、古来日向(ひむか)と肥後(ひご)にまたがる山岳地域の総称であり、国郡(くにごおり)の制度が確立されたとき、肥後(熊本)に属する部分が阿蘇郡(あそのこおり)に編入されました。以後の高千穂郡(こおり)は現在の高千穂町・五ヶ瀬町に日之影町、諸塚村の一部を加えた十八ヶ村でした。これらの地域には、高千穂系の夜神楽があって、その多くは「岩戸神楽」と呼ばれています。当時高千穂神社は、高千穂八十八社の総鎮守府としての強大な信仰圏を誇っており、その随神的位置にあった熊野権現系の各社を中心に、大明神系の諸社には古くから神楽奉納の神事が定着していたといいます。現在の高千穂町域の神楽奉納は、稲刈りが終わった十一月下旬から翌年二月上旬まで、二十余の集落の氏神様祭りとして行われます。番付はほぼ一定していますが、それぞれに特徴があります。五ケ瀬川を挟んで三田井系(樋口系)と向山系(花田系)とでは番付にも多少の違いが見られ、舞ぶりもやや異なっています。夜を徹して舞われる三十三番の神楽は、午後6時頃から舞われ、途中ヨナガリといわれる夜食を挟んで翌日の午前九時に舞い納められます。夜半頃になると振る舞い酒もまわりはじめ、神楽競り(せり)がかかって賑わいを見せるのです。

(巨樹百選より)

高千穂神社神社・・・神楽を上演している。

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