都井岬

都井岬 :(宮崎県串間市大字大納)

日本の最東南端の岬である。国道448号線から別れ、海岸沿いの岸壁に沿って登ってゆく。ここは実は二回目の訪問である。前回は到着が午前3時、真っ暗でどうしようもなく、駒止めの柵のある料金徴収所前から引き返した覚えがある。今回は昼間のため難なく入ることができた。親切な担当の女性に案内され入っていったわけであるが、馬が食べるせいか草木も少なく、幾つかの美しい草原の丘が形成されている。眼下は日向灘、荒々しい白波が打ち寄せている。観光的にいろいろ施設があるのだが、営業していないところが何となくわびしい。岬馬達はなかなか人慣れしていて、好奇心を持って自ら近寄ってくる。人間はよそ者なんだろう。ここは馬が主人なのだ。

駒止めの門
駒止めの門といい、100頭あまり生息する岬馬の保護柵である
岬馬案内
ヒオウギは、多年草で都井岬に自生している。昔から宮家に献上された花である。
都井ホテル
都井ホテル
都井岬ビジターセンター
都井岬ビジターセンター
都井岬灯台
都井岬灯台
岬馬の群れ
車道を闊歩する岬馬の群れ
車窓に近づく馬
車窓に近づく馬、かわいいよ。頭なでたよ。
餌場の丘陵
岬馬たちの餌場の丘陵
横に歩いて餌を食む
馬たちは横に歩いて餌を食む
岬馬案内
岬馬案内
柱状節理の岸壁馬
柱状節理の岸壁
磯場
磯場
map

串間市都井地方は「荘園時代から櫛間院と呼ばれ、島津氏の勢力下にあった。肝付氏、野辺氏などが、この地に拠ったが、天正15年豊臣秀吉の九州統一後、秋月氏(高鍋藩)に与えられた。また都井は古くは荒谷と呼ばれ、後土肥と改められ、庄屋の日高百馬により、都井と命名されたが、由来は定かでない。

この都井の突端の岬には御崎馬と呼ばれる野生馬の群れが見られるが、岬一帯に自生する約三千本のソテツとともに、昭和28年(1953)御崎馬及びその繁殖地として国天然記念物に指定されている。 御崎馬のルーツをたどってみる。日本在来種として純潔を守り続けている御崎馬は、元禄10年(1697)八月、高鍋藩四代秋月種政によって高鍋藩官牧の一つとして「御崎の牧」が開設されてから、以来294年の歴史を刻む。当初、軍馬の要請が目的だった牧場は、郡代が置かれ、福島(串間市)駐在の代官が現地監督の任にあたった。

御崎の牧は開設当時から夏牧と冬牧があり牧草の茂る夏は草地や丘陵地が馬の生息地になり、冬場は温暖な海に近い林間で馬は生息する場を選んで過ごしている。

管理においては、馬が逃げないように「ケド」と呼ばれる木戸を設けたり、牧場の中央部に「ミズクレ」と呼ばれる馬の水飲み場や門柵が設けられた。 今でも都井岬入り口にある「駒止め門」が其の跡である。そこでは、法螺貝を吹きたて、駒捕りの行事も行われ、馬市にかけられたりした。 野生馬の生息する丘陵の横しま目の模様は、馬たちが急斜面を横へ横へと移りつつ出来た馬の道である

■黄金の瀬

黄金の宝が隠されているという言い伝えがある。 磯辺から約500m、正確に言うと黄金の瀬を照らす南灯台(無人)近くの沖合いにある小さなこの瀬は、古くから航行中の船がよく座礁したり転覆したりする難所として知られている所である。

「日向灘沿岸を行く」

御埼神社

旧称を御埼三社大権現といい、元暦元年(1184年)土持信森がこの地に来て祠官(しかん)となって現代に継承、信森が初め島津忠久に由緒を申達して以来、領主歴代神領を寄進し、尊崇篤かった古社である。明治六年五月、神社改革により都井神社に合祀されるが、その後も旧社殿に参拝する人々が絶えず、その上コレラが流行したり、稲の穂枯れなど凶作が続いたりしたため、村民が複社を切望し、明治十三年十二月に許可になり、現在に至る。

都井岬の沖合は、黄金瀬をはじめ暗礁が多く、しばしば船が遭難する海の難所である。それで沖合を行きかう船の乗組員はこの御埼神社に航海中の安全をお祈りしていた。その御利益か暗夜に船が暗礁のある危険な方向に進もうとすると、その方向から突然大きな音がしたり、あやしい火が飛んで来たりして危険を知らせ航海の安全を守ってくれたという。

都井岬ソテツ自生地

ここ御埼神社一帯は亜熱帯樹林「ソテツ」の自生地。(国天然記念物)

「著しい植物の限界地」ソテツ自生地の北限として昭和27年に国の特別天然記念物に指定されている。自生数 約三千本。

入口の鳥居
入口の鳥居、ここから下りてゆく。
工業港入り口
天皇皇后両陛下御下向記念
蘇鉄の中の参道
蘇鉄の中の参道
入口
入口だが閉じられている。危険防止か?
蘇鉄の森
蘇鉄の森
拝殿
海岸近くの拝殿、上の方に本殿が見える。
御埼神社由来
御埼神社由来
本殿
岸壁の上の方にある本殿
編集後記

ゲリラ豪雨とはこのような雨をいうのだろう。都井岬についた途端。すごい豪雨に襲われた。御埼神社に車を止めても降りられない。神社に通じる参道の階段は、まるで川だ。ここまで来て止めるの癪だし、ズボンをめくり上げ、スリッパを履いて下りて行った。お参りを済まし、帰る頃になるとピタッと雨は止んだ。川のように流れていた階段の水も、嘘のように引いていった。いったい何なのだ。

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