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おせりの滝

大斗の滝の地図

大斗(おせり)の滝:(宮崎県東臼杵郡美郷町西郷区大字小原・笹陰)

大斗の滝は「尾迫の滝」「ともいう。村の端にあるという意味だろうか。「大斗の滝」の名の由来は、酒と旅の歌人「若山牧水」が「大斗」の字をあてたといわれ、「斗」は酒をくむ柄杓のことで、養老の滝を意識して、それを上回る大きな滝という意味から大斗と名づけたとされている。 また滝を含む地域は県の緑地観光保全地域の指定を受けている。

駐車場から、尾迫川沿いに約200m遊歩道を登ると、カシ、シイなどの原生広葉林の間に、突如として現れる壮大な滝の景観に、一瞬唖然とさせられる。遠い祖先から親しみ崇められる「大斗(おせり)の滝」である。土地の人々は親しみをこめて「おせりさん」と呼んでいるが、雄大にして荘厳、神々しささえ感じる。この滝ほど、多くの伝説が語り継がれている滝を、私は知らないが至極当然と思わせる何かがある。高さ70m余り、滝は三段(もう一段あるかな)に落下し、それぞれが異なる趣であげる水しぶきが、谷全体に霧散し、カメラを向けるのにも苦労するほどだ。春は新緑、夏は涼、秋は紅葉と、四季それぞれに異なった魅力を見せ、遊歩道も整備され、適当なハイキングコースであろう。

浅学菲才

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民話伝承館、駐車場入り口にある

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おせり神社

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拝水の滝(落差35m)駐車場から見える

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滝までの道

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最初の二差路、左は展望台。こちらがお勧め。

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滝壺下のコンクリート橋

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滝(二段目)

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滝(二段目から一段目へ)

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滝(二段目と一段目)

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一番下の滝壺

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二段目の滝壺から落ちる

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九州自然歩道標識、昔からの道のですね。

おせりの滝の伝説


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裸馬に乗った美しい姫

滝のほうからシャンシャンという鈴の音、ポンポンと打ち鳴らされる鼓の音が響いてきた。見ると滝に七色の虹がかかり、神馬に乗った美しい姫が、「足元の石に願いを込めて滝に投げてみよ」と言う。驚きながらも言われたとおりに石を投げると、やがて願いが叶ったと言う話。


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三人姉妹

誰よりも早く宮田に来て、夜遅くまで加勢に励む美しい三姉妹が、おんださんに来るようになって、村の若者達はとてもはりきりました。また姉妹が来るようになってから、日照りの年でもおんださんが近ずくと雨に恵まれ、ずっと豊作が続きました。ある年、田植えが終わって帰る姉妹の後を、若者がひそかにつけてゆくと、姉妹はしめ岩からおせりさんに入り、滝の上の主淵で悲しそうに若者を振り返った後、スーと淵に姿を消したそうです。それを限りにおんださんで三人姉妹を見ることはなかったげな。


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椀貸し

小原の氏神の祭りのときにおぜんやお椀がなかったので、氏子たちが竜神様に貸して下さいといて、翌日行ってみると、滝つぼにお膳とお椀が浮かんでいたということです。それで小原の人たちは竜神様に毎年お願いして、お膳とお椀を借りてお祭りをしていましたが、ある年誤ってお膳を壊しました。村人たちはことわりを言わずソッと返しておいたところが、その翌年からもういくらお願いしても貸してくださらないようになったということです。


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黄金のみかん

いつものように、働き者のミスばあさんが、おせりの草刈場に出かけると、おせりの森一面が黄金色に輝いていた。中に入ってみると、黄金に輝くみかんが鈴なりになっていました。食べてみると、甘いこと、おいしいこと。しかし一人で食べるのは勿体無いと家に帰り、子供を連れて戻ってくると、みかんの木は無く、いのすの木にいのすがなっていました。孫が食べてみるとすっぱい、すっぱい……。「昔からおせりさんに気に入られると甘いみかんがなり、そうでないとすっぱいいのすがなると言われちょる。お前は気にいられたんじゃ、きっといいことがあるはずじゃよ」と弁指どんが言ったげな。


  • 龍神様の住んでおられる滝つぼのそばを通ると美しい鼓の音が聞こえてきて、ふと見ると金襴のまばゆいまでに美しい着物が幾サオもかけてありました。これを見た村人たちはその豪華な着物にうっとりと見とれるのでした。もっとも心の正しい人でないと、このようなものは見えなかったといいます。
  • この大斗の滝のそばには四角な穴があって、いかに干天が続いても、この穴の水が無くなるということは無い、といわれています。それで村の人たちは干ばつで田畑の水が切れてしまったとき、何時もこの竜神様に雨乞いしました。

まだまだありますが、今日はこのくらいで止めときます。

編集後記

取材は事前調査がいかに大事か。いつもの事ながら痛切に思います。今回は滝の淵の遊歩道が通行止めでしたので、そこから上には行きませんでしたが、登山道の方の遊歩道に行けば、おそらく滝を上から写すことも出来たのではと後悔しています。

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行きかた 日向市から国道327号線を諸塚村に向かい、耳川沿いに上流にゆくと、右手に西郷ダムが見える。西郷ダムを右手に見ながらしばらくすると、左手におせりの滝の案内板が見えるので左折。坂を2.3分上ると駐車場にでる。
周辺見所

botan 若宮五輪塔群

botan 宇納間地蔵

botan 若宮庚申塔

botan 若宮・宇納間線(取材中)

botan 長谷の石橋

関連サイト

botan 九州自然歩道とは

街道、旧跡を網羅する延長2,500kmに及ぶ旧道です。

おせりの滝 滝全体像

光が若干逆光のため、あまりハッキリしませんが、これが全体像です。

手のひらの石

これは何をしているのでしょう。私の手ですが……。もうすぐ宝くじの発表日です。鈴の音が聞こえるのを待っています。

藤田世津子略歴 藤田世津子略歴

西郷出身の方のようです。歌のことはわかりませんが、 「誰に抱かれ白骨となり帰るのか」まるで私の境遇です。

藤田世津子歌碑 藤田世津子歌碑

暁の故郷の渓谷の水思ふ 新年の朝を流れやまぬかも