沈堕の滝(ちんだ)

沈堕の滝:(大分県豊後大野市大野町沈堕)

沈堕の滝地図 県道26号線を登ってゆくと、左手に丸い形のモニュメントがあり、滝の説明が書かれている。横には雪舟の描いた水墨画のコピーも飾られている。そこは展望台にもなっていて、雄滝、そして首を伸ばすと雌滝の一部がやっと見えるところだ。過ぎて少し行くと道は狭いが左に下りてゆく道がある。駐車場は広い。そこから遊歩道だ。発電所跡の真ん中を通っている。それから林間の歩道を5分程で雄滝の展望所につく。あまりの近さに滝しぶきがかかるほどだ。

雄滝
最初の展望所からとった雄滝
雌滝
同じく雌滝、人間と同じでチョビット!
鳥居
降り口の鳥居
発電所跡
発電所跡
発電所跡の刻印
発電所跡の刻印
刻印 明治41年1月2日起工 明治42年4月16日竣工 豊後電気鉄道株式会社 ・・・・
発電所跡の石組み
途中左手の発電所跡の石組み。真っすぐ行くと雌滝のなのだが、行けなかった。
林間の遊歩道
林間の遊歩道。
雄滝到着
雄滝到着

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沈堕の滝

十三条の流れを持つ名瀑

沈堕の滝は、大野川本流にある「雄滝」と大野川の支流である平井川にある「雌滝」の二つの滝によって構成されている。雄滝は幅97m、高さ17m、雌滝は幅4m、高さ18mあり、この本流と支流のぶつかりが滝を生んだと言われている。

この滝は今から600年ほど前に活躍した「雪舟」により水墨画として描かれ、江戸時代の地誌「戦国国志」にも記載されている。「垂直分かれて十三条をなす」と表された滝の流れは、人の手が入ることで実に数奇な運命をたどり、現在に至っている。

沈堕の滝を形成している岩石は、阿蘇山の9万年前の大噴火による火砕流によってもたらされたものである。 阿蘇溶結凝灰岩と呼ばれる火砕流が冷えて固まった岩であることことから、垂直方向に無数のひび割れが入っており、このような景観を生み出すことになった。 縦方向に岩が崩れることで垂直の崖を形成した。これは豊後大野ジオパークにおける特徴的な景観の一つになっていいる。

近代化に適用された滝 この沈堕の滝では、滝の格差を利用して発電が行われている。明治42年(1909)、滝の上に堰を造り、下流の設備で発電を始めた。電気は大分、別府間の路面電車に送られ、日本の近代化に役立てられた。その後堰の高さはさらに上げられ、安定した発電にりようされたが、一方で水流により滝が崩落することを防ぐため落水を止め、滝の景観が損なわれてしまった。

修景工事 地域の方々はこの滝の復活を切に願っていた。ただの岸壁と化していた滝は、平成8年、ついに復活。崖がこれ以上崩落しないよう大がかりな工事をし、、さらぶ雪舟の描いた鎮田瀑図を参考に「垂直分かれて十三条をなす」となるように修景工事を行った。

発電所全景

発電所全景

雪舟の水墨画

雪舟の水墨画「鎮田瀑図」(切り抜き)
豊後大分(大分市)に滞在していた文明8年(1476)頃滝を訪れて描いたものだと言われている。

編集後記

ここは昔発電所があったところらしいが、景観を損なわないように。水の流れを変えてよかったと思う。ざっと見た感じでは、発電所残骸が残されている以外、自然の美しさは失われていないようだ。

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